本を読んだり、映画を観たり、アートを鑑賞する上で大事なこと。
自分は何を感じたの?
感想に正解はありません。
レビューが良いとか悪いとか、他者の意見に惑わされないでいよう。
自分がその作品を鑑賞してどう感じたのか何を思ったのかそれが一番大事。
自分の心に残ったものが、世界の見え方を形づくるから。
他者の意見は自分の意見を相対化するための参考程度にして、まずは、自分の心と向き合おう。
忘れてもいい
せっかく観たり読んだりしても結構忘れちゃうよね。
でも内容は覚えてなくても、「なんかすごく良かったんだよね」っていう漠然とした感想は覚えていたり、ちょっとしたフレーズや一瞬のシーンは覚えていたり。
それでもいいのだ。
たくさんの情報の中から、心に残ったほんの少しのそれが、自分にとって意味のあるもの。
その小さな小さな意味を見つけるために、今日も作品鑑賞という宝物探しに出かけるんだ。
象徴や比喩を楽しむ
芸術作品に欠かせない象徴や比喩。
鳥と自由、女性と花のように、別々な事物に関連性を見出して表現することを象徴や比喩と言うよ。
砂漠のまんなかに立った一本の意味のない標識のように僕はひとりぼっちだ。
「貧乏な叔母さんの話」『中国行きのスロウ・ボート』村上春樹
どう?情景が浮かんでこない?
「詩は絵のごとく」という言葉があって、イメージが浮かんでくるような文章は読んでておもしろい。
逆もまた然りで、概念が浮かんでくる絵や映像もおもしろい。
感性の豊かな人はモノをモノとして見てるんじゃなくて、その奥にある意味を見てるんだ。
作者が世界の事物に何を見てるのか、その視点を象徴や比喩で楽しみながら鑑賞してみよう。